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婦人病・冷え性・生理不順・生理痛・リンパの流れ

リンパの流れの悪さを水毒やお血などで考える漢方医学

 リンパ浮腫や浮腫みは水毒・瘀血が原因と漢方医学は考えます。
漢方処方の中には水毒の解消、瘀血の改善のほか、末梢血流作用があるものが多く、また補血作用や体の中心から保温する働きに優れている漢方生薬も多く存在します。

約2000年前に発表された漢方医学の医学書、傷寒雑病論と金匱要略では、風邪の治療と現代にも通用する慢性病を論じています。

その医学書の中では、冷え性に加え、生理不順や生理痛、不妊症などへの対応したものも少なくなく、2000年前の人たちも現代人と同じ苦しみで悩んでいたんだと理解できます。
このような原因で起こり易いリンパの流れの悪さや生理不順・不妊症・生理痛・浮腫み易い体質は漢方薬がベストだと思います


リンパとは

「リンパ」とは、「リンパ管」・「リンパ液」・「リンパ節」の総称で、「リンパ管」とは、体全身に張り巡らされたリンパ液が通る細い管のことをいい、リンパ菅が集約されているリンパ菅の中継点をリンパ節といいます。

リンパの重要な役割
リンパ働きは、体内に侵入した細菌を退治し、体を病気から守る役割が最もよく知られているが、他には老廃物を運搬し排泄する役割があります。
リンパの流れが悪いと、体内に老廃物などが蓄積されることになり、体の正常な機能、リンパで言えば免疫機能の低下につながります。

足のむくみをとるマッサージはリンパの流れを良くし活性化することで老廃物を輩出し易くします。
リンパの流れが滞ると、むくみや肩こり、肥満、疲労、便秘など、様々な体調不良を引き起こすことになります。
リンパの循環は体の健康と切っても切れない関係で、リンパのマッサージは簡単にできできる限り毎日行いたいものです。

運動不足、血行不良、ストレスなどでもリンパの流れは悪くなり、 また、足先の冷え性はリンパの流れが悪くなりがちで、リンパは体の奥深くにあるのではなく、皮膚組織に多く分布しているため、軽いマッサージによってリンパの流れを改善することができるようです。
日ごろからのリンパをマッサージは健康な毎日をおくるために継続することが望ましいと思います。

 

リンパの腫れとリンパ節

病気になると体中になるリンパ節のどれかが反応することになることから、リンパの腫れには注意が必要です。
リンパの腫れがあったからといってそれがすぐ重病というわけではなく、風邪でもリンパは腫れることもあり、数日リンパが腫れて熱が出たとしても、多くは風邪が治ればリンパの腫れはひいていきます。
但し、「悪性腫瘍」(悪性リンパ腫、がん)などでも、リンパ節は腫れてくることがあり、この場合ガン細胞が全身のリンパ節転移すこともあります。
痛みがあまり伴わないことから、定期検診をしっかりと受け、リンパの腫れを見つけたら早めに医師に相談することが重要です。

のどや虫歯などでも腫れる:腋下リンパ節:腋下にある20~30個のリンパ節群であり、このリンパは乳癌転移を起こしやすいといわれています。


首(あごの付け根)のリンパの腫れについて
首(あごの付け根)のリンパが腫れることはよくあり、そもそもリンパ節が腫れるのは、細菌が体内に侵入し、それを退治する働きをしているからです。
首のリンパについて言えば、のどや虫歯など頭部からウイルスが侵入してきた場合でも、首のリンパ節が腫れる場合もあり、子供が首のリンパを腫らすときは、頭部の湿疹や風邪が原因となることが多いようです。
リンパの腫れで痛みを伴うこと もあり、首のリンパの腫れの痛みが酷いと、あごを動かすのもつらくなり、食事に支障が出る場合もあります。
大きくなったり痛みが酷い場合は現代医学では抗生物質の処方がファーストチョイスです。
場合によっては切開し、直接膿を出すなどの処置が必要となる場合もあります。



ガンが原因:リンパ節が腫れる原因には悪性の腫瘍(悪性リンパ腫)などの可能性もあり、ガンが原因でリンパがで腫れている場合、痛みはあまりないことから、発見が遅れると全身に転移してしまうことになります。
この他に首のリンパが腫れる病気としては、「亜急性壊死性リンパ節炎」という数ヶ月腫れる病気も存在します。



リンパの病気
このように、リンパの腫れは重い病気、軽い病気ともに細菌と戦えば起こりますすが、風邪が原因のリンパの腫れのほとんどは「ウイルス性リンパ節炎」といい、一時的に細菌がリンパ液に入り込んだためにリンパ節で抗体が反応することから腫れているので、軽いリンパの腫れということが出来ます。

リンパは体の表面に近い、リンパ節が密集する部分にあることから、耳の前後、脇の下など、リンパ節に腫れが出た場合ごく簡単な治療で腫れも収まります。

しかし、重い病気の場合のリンパの腫れの可能性もあり、化膿性リンパ節炎による腫れは、リンパ節で細菌を退治するために抗体が反応するのが、順調にいかず化膿することから起こる症状で、リンパの腫れが進行すると鶏卵大になることもあり、痛みが伴うことから日常生活にも支障を来す場合もあり、手術が必要となってくることもあります。

最も怖いリンパの腫れの原因は「悪性腫瘍」で、「悪性リンパ腫」とも呼ばれている、原因は白血病など血液がんで、これによりリンパ節が腫れる病気です。
ガン細胞がリンパ節に転移すると、全身への転移が進むことになり、このような重大な病気に限ってリンパ節の腫れの痛みが伴わないことが多く、手遅れになってしまうことが多いのが現状のようです。
症状としてはリンパの腫れ例外には倦怠感、微熱、貧血などいくつかの症状も発症することから、数日でひかないリンパの腫れがあるようです。
それに伴う体調不良が続く場合、「悪性リンパ腫」を疑い、早めの診断が必要となります。

 

リンパマッサージで美容に利用

リンパは、体の健康に重要な役割を果たしていて、リンパの流れが悪ければ色々な病気や体に悪影響を及ぼし、リンパが腫れるのはウイルスと戦っているということですが、健康維持にはリンパをマッサージすることでウイルスにも強くなり、リンパの腫れとは無縁の体になることでしょう。
リンパマッサージはリンパ節に溜まった老廃物を流す必要があるため、マッサージはリンパ節に向かって行います。リンパは皮膚に近いところにあるので、優しくマッサージし、さらにリンパマッサージを効果的に行うには、リラックスすることです。
入浴後はリラックスしており、筋肉もほぐれているのでリンパマッサージに効果的と言えます。

婦人病に利用・応用され、リンパの流れを良くする漢方処方

 

当帰芍薬散

2000年前の医学書、金匱要略記載、体を温めて血流を改善する漢方処方で、痛みをやわらげたり、貧血症状やホルモンバランスを整える効果も期待でき、排尿を促進して水分の代謝異常を改善する効果もあります。
妊娠安定のための服用も多く、体の血・水のバランスを整えますので、
体の疲れ・冷え性・生理不順・生理痛・貧血症状・不妊症・習慣性流産・むくみ・頭痛・めまい・肩こり・目の周辺のくま・更年期障害・下腹部痛・ネフローゼ・浮腫み・慢性腎炎・高血圧などに使用されています。



応用では慢性腎炎・ネフローゼ・血圧異常・腰痛・座骨神経痛・耳鳴り・ 認知症など。
当帰四逆呉茱萸生姜湯-------2000年前の医学書、傷寒雑病論記載、風邪のことを論じた医学書ですが、応用に応用を重ね、末端冷え性や生理不順・不妊症・しもやけ等にも使用されています。
血行をよくして、体を温める作用があり、冷えによる痛み(座骨神経痛・下腹部痛・腰痛・頭痛など)を軽減します。 冷え性・不妊症・リンパ浮腫等に応用されています。


温経湯

 

同じく金匱要略記載、ロバの皮(阿膠=コラーゲン)が含まれている温経湯は、血液循環を改善しながら体を温め、貧血症状・乾燥肌・ホルモンバランスを整える効果も期待できます。皮膚や唇がカサつく傾向の方の、生理不順や生理痛・下肢の冷え・腰痛・しもやけ・主婦湿疹・更年期障害・頭痛・冷えのぼせ・不妊治療や排卵機能回復などに利用されています。
漢方的考え方は血虚(貧血傾向・眼精疲労・生理不順など)・温経散寒・瘀血(血液の滞り・血行不良)・和胃などで、手のひらのほてり・手掌角化症・自律神経失調症・不正出血・貧血症などに応用されています。

桂枝茯苓丸

金匱要略記載、瘀血(血液の滞り)には桂枝茯苓丸というくらい、瘀血の代表格的漢方処方です。
血行をよくして熱のバランスを整えることで、のぼせや冷えを改善し、子宮などの炎症をしずめます。また、ホルモンバランスを整える効果も期待でき、生理不順や生理痛・頭痛・めまい・肩こり・のぼせ・足の冷えなどを改善し、更年期障害・不妊症・子宮筋腫・ニキビ・シミ・痔・肝臓病まど、瘀血(血行不良)が原因の病気・症状を改善します。不
妊症の場合、排卵があっても黄体機能が悪いと着床せず妊娠できないケース等に温経湯・当帰芍薬散とともに使用されています

芎帰膠艾湯

金匱要略記載、出血や貧血などに使用され、不正出血や痔出血・血尿・生理不順・流産癖・腎出血などに使用されています。漢方的考え方は血虚(貧血傾向・眼精疲労・生理不順など)の出血に使用される代表格で、顔色が悪くつやがない、カサカサ肌・四肢のしびれ・筋肉のひきつり・目のかすみや眼精疲労・頭のふらつきなどの血虚症状を伴います。
この成分がなぜか良く効くのです。

 

冷え性・リンパの流れの漢方薬/ 東京都目黒区の漢方薬局 桂林堂薬局

漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ